さあ〜〜〜最後の（４）は問題の国 「韓国」ですね！
私にとって「韓国」は、以前は特に海外という感覚はなく渡航回数も多く非常に近い国でした。現地パートナーも同年で同業者で友人でしたし、ゴルフも同時期（約28年前45才）に始めたのです。だから当初は仕事の合間にソウル市内の「インドアーゴルフ」でしたが、すべて予約制で不思議に思った記憶があります。又 渡航回数の割にゴルフ場でのラウンドは少なく、韓国人のコンペに２回参加を入れて過去６回だけで、余り良い思い出はないです。「予約が中々取れない」のと「プレー代が高いこと」が理由だけではないですーーー。
私が韓国で最初にラウンドしたのは約25年前だった。韓国人パートナーKの仲間のコンペに日本人一人が加わったのだ。常駐の麻浦のホテルに愛車のベンツで迎えに来たKは、いつもより洒落た上下のスーツにネクタイ姿！びっくりしたねーー「今からゴルフだろう？」と聞きましたよ。私はいつも通りに直ぐにゴルフができるポロシャツ姿だったから。彼 曰く「ゴルフは紳士のスポーツで、誰に会うか分からないからね！」。車で約30分のゴルフ場（名前は忘れた）は、正門から異様な雰囲気でゴージャス？で正面玄関クラブハウスは丸で宮殿のようにタチが高い！入ると５つ星高級ホテルのような高い天井・シャンデリアが何個かある。フロント・ロビーには高価な彫刻や絵画が飾られ、受付スタッフはスーツや制服を着用している。彼が一張羅の上下スーツで来た理由がなんとなく分かったーーー。
クラブと靴は当ゴルフ場でレンタルしたが、殆どが新品のようで私が日本で使用している物より有名ブランドの上等品だったのを記憶している。初めてのクラブなんで、外の広い場所で素振りしていたら、制服の「アカシ」（お嬢さん）が走ってきて「此処ではダメです！素振りはこちらでお願いします。」と日本語で言い少し離れた場所に案内してくれた。
４人一組にキャディが一人付き５人乗りのカートでラウンド、ハーフで小休憩あるだけで後半に移ったが、ホールとホール間が長く結構時間がかかった記憶です。終了後は超デラックスな風呂場で汗を流し着替えて、コンベンションルームにて食事と表彰式です。約20人の参加者の殆どがネクタイを締めスーツ姿なのです（ラフな格好の人は私以外に２人）。そして成績発表のスコア一覧表を見ますと私のスコアが違っており、6つ少ないのだ。隣席のKに聞くとダボ以上は数えないそうだーーーーなんじゃい！スーツ姿してこのイカサマはーーーーー！プレー代等（約40万ウオン、日本円で約４万円）はKが支払い、私はキャディにチップ1万ウオン渡しただけです。
その後もKの誘いで彼らとプレーしたが、正直言って韓国のゴルフは私には合いませんでした。バブル時に日本人同士で釜山・仁川・済州島でもラウンドしましたが、バブルだから出来たことでした。
この15年は韓国でラウンドしてないから解らないが、以前 ゴルフ用品が日本の倍以上の価格でした。ゴルフボールが３個入りで３万ウオン（約３千円）、ドライバーが300万ウオンの正札！そう言えば、Kに頼まれ指定のドライバーを１本持参し、通関ですったもんだして罰金？を支払ったことがありました。
ソウル郊外の民家で「コツジャン」と「韓国味噌」の製造に立ち会った時でした、ゴルフで得たと思われるトロフィーが数個 居間に飾ってあり、家主の80才近いハラボジ（爺さん）に尋ねると「昔はよくやったが、今は高くてやれんよ！世の中が変わったよ！」と嘆いていた。
先ずは「韓国ゴルフ特殊事情」を皆さんは絶対に知ってください！
韓国にゴルフが紹介されゴルフ場ができ始めたのは、日本より約10年遅いようです。ゴルフ場の数は、2016年で447ヶ所（ソウル周辺に約100ヶ所、済州島に24ヶ所その他）、因みに日本は2,383、英国は2,825、米国は15,372ヶ所です。18ホール備えたゴルフ場の世界全体の総数が約3万2千ヶ所なので、米国に約半分あるのです。人口当たりのゴルフ場数が最多なのはニュージーランド（418ヶ所）で１万人/１コース、米国と英国が約２万人/１コース、日本が約５万人/１コース、韓国が１０万人/１コース。韓国の18ホール当たり年間利用者は7万5千人で、米国の13.6倍、日本の2.2倍（予約が取れない理由）。
韓国のゴルフ場のプレー代は、米国大都市周辺の約２倍で、東京近辺のゴルフ場より約３〜４割高い！その理由は何と税金が１ラウンドに付き一人７〜８万ウオン（７〜８千円）余分にかかります。且つ政府はゴルフ場にも財産税とか総合不動産税等を一般事業施設より高い課税ーー。ゴルフ場の「売上げの半分は税金？」と考えられますからプレー代は下がらないーー？ 又 ゴルフ場が増えない理由は、新規開発するに、ゴルフ場取得税率が造成費用（土地＋費用）の10％で一般業種の5倍で、又 別途に30億〜50億ウオンの各種開発負担金を払う必要があるとのこと。
韓国のゴルフ場の会員権は、最近の韓国経済が破綻寸前で将来的にも暗いにも関わらず、日本と多いに異なり値下がりすることはない。会員数が少ないから殆ど売買がないからか？ソウル周辺のゴルフ場で大体1〜2億ウオン、最高15億ウオン（日本円で１千万〜２千万円、１億２千万円）するようだ。
韓国人のプロゴルファーが女子を筆頭に米国や日本で目覚ましい活躍をしているが、それは韓国の国策です。韓国プロゴルフ協会が「国家代表・代表常備軍精度」と制度化し、年間で男女各６名の12名（年間公式戦のポイントから選出された小学生８名、中学生22名、高校生26名、大学生6名の合計62名から国家代表選抜大会にて）が選ばれ、年間150日以上の合宿では、ありとあらゆるゴルフのための身体トレーニングやメンタルトレーニング、さらに専属のテイーチングプロから技術的指導、ゴルフ理論などを体型的に学ぶのだ。勿論 現役プロとのラウンド練習もあり、これらの費用は全てプロゴルフ協会が負担する。学業よりゴルフ優先教育なのです。この韓国式ゴルフの英才教育システムで1998年のUSオープンで未だ新人だった「パク・セリ」が優勝したことで、韓国では子供にゴルフの英才教育を受けさせる親が爆発的に増えました。
韓国のゴルフ人口は人口の6％の310万人と推定、「スクリーンゴルフ」人口を加えると600万人に近いようです（日本のゴルフ人口は、一時期約800万人が段々と減少して現在は約550万人のようです）。「スクリーンゴルフ」（シュミレーションゴルフのことで、普通のゴルフ場と同様に全クラブを準備しゴルフスタイルで足場の傾斜も変えられる）は、現在日本でも普及しだしたが韓国では約10年前から急激に流行し「ゴルフバン」（９H 2万ウオン、18H 3万ウオン）という業態が多く、約6,500店舗も存在しているようです。日本のマグドナルドが3,200店舗と考えると大変な数です。それで韓国国内で数百万のバーチャルラウンドがプレーされるようになった。中々コースに出れない普通の社会人や若者にとって一般的なゴルフスタイルで、「韓国のゴルフ文化」として根づき、スポンサーが付きプロリーグとしてテレビ放映されるようです。
韓国人プレーヤーの「ゴルフマナーの悪さ」は世界中で有名です。バンカーは均さない！時間にルーズ！大声で喋る！等ーーー。韓国ではスタート時間が余り遵守されてなく準備ができた順のようで、バンカーやテイアップのピンのセット・スコア記入などの作業はキャディに任せる習慣ーー？或いは「スクリーンゴルフ」でしか知らないプレーヤーだからか？ 兎に角 彼らは我儘になのだ！
私がよく利用する三重県のリゾートゴルフ場（36H）は、ソウルに営業所を出し誘致、関空から近いから連日繁盛してレストランでは「アズマ」（おばさん）らが占領してハングル語だらけーーー！思うに 減少している日本人ゲストの代わりに韓国人を増やせば、更に日本人が減るようです。最近はタイランドにもゴルフパックで進出、大型バス数台で27Hのゴルフ場を占拠、メンバーでさえプレー出来なかった。最近の韓国経済は瀕死の重傷の筈だが、どうだい！このコリアン達の底力はーーーー！思い出すことがあります、一時期の米国の「アンパン現象」で、黒人が街に住みだすと白人は郊外に移り、やがてその街は「デットタウン」になるーーーー。
韓国国内ではゴルフは成功者のステータスシンボルで、シングルプレーヤーはそれだけ金と時間を費やしたことで尊敬されているようです。兎に角 格好を重要視する？不思議な国です！
引用文献：「Wikipedia」、「Golfer's life」、「中央日報、ゴルフ費用は世界最高水準」、「韓国ゴルフ事情〜アメリカとの違い」by James chang、etc.
