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日本の自動車産業を振り返る!(4−1)

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「トヨタ及びトヨタグループ」(4ー1)の話です。

刈谷のD社の試作部と商談してた時期(1985年頃)は、未だ横浜の会社に在籍してた頃でした。若い担当者は自動真空注型装置(約1,500万円)の購入を予算の都合で来季にとしてたが、N試作部部長の鶴の一声で即購入が決まりました。N試作部長は私を度々 重役専用の食堂に誘い昼食を食べながら私の話を聞いてくれる人でした。「トヨタがこれで良い!といっても駄目だよ!ウチはウチなりの社内基準があるからネ!」と言う人で、材料の強度テストに常時に持ち歩いてるニッパーでサンプル見本板を切りつけ割ってみる、又 耐熱性には熱湯を用意させ浸漬させて状態を観察する人でした。此処の試作部に装置が決まったことで傘下の下請け業者三社が同装置を購入 設置となりました。そして又 N試作部長は注型する材料の強度をよりアップさせ、真空注型工法で小ロットのメーターケース類の製品化を検討するようになったのです。

稲沢のTG社技術部試作課にも「真空注型装置」は意外と早く納入しました(1984年頃)。ある時 課長から「エンジンブロック全部をゴムで作る!」テーマで相談にのりました。エンジンの騒音は稼働中の振動が原因だから、どの箇所がどういう風に振動しているか研究するのにエンジンブロック全体をゴムで作って、たわみ具合を数値化するーーー。エンジンの燃焼試験でシリンダーブロックを透明なエポキシ樹脂で成形し透明なエンジンブロックの実績はあったのです。同じ工法でゴム硬度80のウレタン樹脂のエンジンブロックが成形でき、確か12万円/ 1個で3個合計36万円の価格でTG社からトヨタに納入したと思っていました。その後 その課長から「トヨタ東富士研究所」第12研究部から「ゴム製エンジンブロック」の素材についての問い合わせがあり行ってくれんか!と。「トヨタ自動車東富士研究所」は静岡県裾野市にあり、車両の新技術開発及びエンジンの新技術等の長期的な研究テーマが目的です。第12研究部の担当者は、ゴム製エンジンブロックで良い結果が得られて好評だった旨でした。素材はウレタン樹脂で特徴は室温にて二液が化学反応でゴム状に固まる説明をしました。素材の価格は定価3千円/kg、ゴム製エンジンブロックの重さは約4kgの話になり、36万円/1個で全部で108万円はいい値段ですね!と。何とTGさんの営業事務処理?の間違いで三倍の売値になっていたのだ。戻ってからそのことを課長に報告するとミスだが認めては大変なことになる!無視することだと。

TG社技術部試作課とは結構深くお付き合いし、色々な出来事を経験しました。窓枠用ゴムウエザーストリップ、量産品は金型にてEPDM発泡体)の試作品で注型用新材料を開発し、当初は要求先(メーカー)に大変喜ばれたが、取り付け後 約1ヶ月の継時変化でクレーム?になりました。確か日野自動車開発部に呼ばれ事情説明にK試作課長と二人で八王子?に行くのですが、K課長は名古屋・東京間の新幹線でビールを飲みぱなし「先方では俺は寝てるからアンタが説明してくれ!」(試作品だから1ヶ月も使用することはなく形状が保てば充分ですが、相手はエンジニアですから)と。この課長 中々の豪傑?で仕事も遊びも出来る人物で、週末 栄東新町辺りの料理屋で商談と称してクラブママを入れ、お座敷麻雀も頻繁にやりました中です。彼らはトヨタグループでも特異な存在で、年末の我々との忘年会は柳ヶ瀬の繁華街でそりゃ派手に呑み暴れましたネ(1984〜1987年)!

又  この頃は私は「セールスエンジニア」としてかなりの自信を持っていました。試作品の単価が大体だがわかる様になり、新工法の成形品の価格にもタッチする様になっていたのです。下市場町にあるK大手部品メーカー試作部から「真空注型装置」の引き合いがあり、購買に見積書を持参しました。購買担当者から「他社と比較して高いから値引きしなさい!」と言われ、「私が直接売っているんです!技術サービスができるんです、高いのが問題なら結構です。」と突っぱね押し通したこともありました。又この時に知り合った試作部の I 係長とはその後 タイランドにて密接な商談相手となるのですがーーーー。

1986年トヨタ自動車貞宝工場の第六生技試作整備課「自動真空注型装置」(約1,500万円)が部内稟議が下り、担当者と密接な打合せも済ませ(後で述べるがこの担当者と私でこの工法にて特殊な型を使用するパテントを申請)窓口商社も決めた段階で、私はトヨタ自動車の本社購買に呼ばれました。購買の担当者はある一枚の紙を見せて「メーカーとしてこの仕様に対し原価低減になる方法をいくつか提言して下さい!」と。何ですか?これがトヨタ購買の担当者の仕事かいーーー茫然・唖然です!

1987年春に先代が亡くなり、急遽横浜に呼ばれ私はクビを通告されました。予想してたことでその年の11月に起業しました。当時 前項でも述べましたが、中部地区の売り上げ即ち私は約2千万円/月を持っていたのです(販売店は豊田通商と他ローカルの2社)。私がクビになった事で豊田通商化学品部のS部長は、豊通がバックの起業を勧めてくれました。そりゃそうです、豊田通商化学品部(後年別会社になる)とはトヨタ関係は勿論、刈谷のD社の窓口でもあり、担当者と私は試作分野に専門プロジェクトを組む企画もあったからーー。しかし 丁重に断り単独で自宅前のレンタルプレハブにて一人で起業したのです(1987年)。

肩書きが変わった私ですが、各社皆さん有難いことに受け入れてくれました。だが稲沢のTD社技術部試作課は私が深く関わっていたせいか、横浜の会社を通して私に「誓約書等」を書かせようとしました。フリーになった私の動きを制限しようとした建前論でしょう!うっちゃって置きましたが、この試作業界しか知らない私です。ベラベラ各社の「ノウハウ」を喋っていては、相手が余計に警戒するもんですーーー。

 

今回(4−1)「トヨタ及びトヨタG」は長くなったのでこの辺で終了します。次回(4−2)で続きの「トヨタ及びトヨタG」を発表する予定ですがーー。期待して下さい。

自動車産業については、海外(タイランド・台湾・中国)での展開などがあります。試作業界は自動車以外もあり、特に「家電関係」「航空機関係」です。これらもその後順次 発表していきたいと思っています。

 

 

 

 

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