私が自動車産業に関わり始めた頃、約1980年の世界の自動車の販売台数は約5,000万台でした。内訳は北米地区に約1,500万台、欧州地区に約1,500万台、アジア地区が約1,500万台その他です。だいたい均等だったからよく覚えていたのです。
それが何と2017年の販売台数は、北米・南米地区で約2,200万台、欧州地区で約1,500万台、アジア地区で何と4,000万台だそうです。合計では約8,000万台と言われています。約6割の伸び?ーー分析すれば一目でわかるが欧州は全く伸びていません。北米地区は新たに南米(メキシコ・ブラジル)が加わり伸びたようです。アジア地区では中国の伸びが圧倒的で中国だけで驚くなかれ約3,000万台でした。今後インド(約400万台)と共にさらに伸びるようです(因みに日本は約520万台、韓国は約180万台です)。
「2017年の世界の自動車産業の相関図」 「2001年の世界の自動車産業の相関図」
2001年と2017年の世界の自動車産業の相関図ですが、2001年はうまく検索できず、私の切り抜き(中日新聞,2001,7,15)を代用、ホンダは提携がなかったようです。日産はルノーと1999年に資本提携した。(資料提供:フラッシュ2018,5/26号)
●「世界の自動車販売台数(2016年、2017年)」
●「世界の自動車メーカーの売上高ランキング」
注1)前年と比べて売上高が大きく伸びたのは、12位のPSAと16位のスズキです。20.7%増加したPSAは8兆2556億円を売り上げました。GMから買収したオペルが販売台数を引き上げ、増収に貢献しています。
注2)18.5%増加したスズキは3兆7572億円を売り上げ、前年の18位から2つ順位を上げました。主力市場のインドではシェア1位を握っており、販売台数で過去最高(165万4000台)を記録。18年6月にはインドでの累計生産台数が、2000万台を突破しました。
純利益率ランキング 1位は中国の長安汽車
今回調査対象とした自動車メーカーのなかで、最も純利益率が高かったのは中国の長安汽車で8.9%でした。売上高ランキングは20社のなかで最下位となりましたが、収益力ではほかの企業を上回りました。
(資料提供:「AUTOMOTIVE JOBS 自動車調査レポートより抜粋)
2位はVW(フォルクスワーゲン)で、売上高は29兆2043億円(現地通貨ベースで6.2%増)。販売台数では世界トップを誇るものの、売上高ではトヨタに次ぐ結果となりました。
3位のダイムラーは、7.2%増の20兆8042億円を売り上げました。販売台数では12位でしたが、高級車ラインのメルセデス・ベンツ・カーズブランドが売り上げを支えており、売上高では上位にランクイン。自動車販売以外でも、商用車向けの金融子会社「ダイムラー・ファイナンシャルサービス」が3兆円以上を稼いでいます。
4位はフォードで売上高は17兆5903億円(3.3%増)でした。
5位のGM(ゼネラル・モーターズ)はトップ5の中で唯一の減収で、売上高は16兆3350億円(2.4%減)でした。赤字続きだったオペルとボクスホールを仏PSAに売却し、欧州事業から撤退したことが響きました。今後は自動運転や電気自動車の開発やモビリティサービスへの出資に投資し、収益力を高めていく方針です。
注)「トヨタ」は高級グレードの「レクサス」が順調に伸び、以前から望んでた欧州の車メーカーに匹敵する売上げ/販売台数になってきています。さすが「世界のトヨタ」です。
●「世界の自動車の輸出台数」
注)見ての通りで仏国・独国・日本が圧倒的に多く、仏国は米国の約二倍です。米国がクレームをつける訳です。 又 韓国だけが年々減っている理由は何でしょうーー! 私のブログを見てれば分かりますよ! |
これが自動車業界の現状でしょうーーーしかしこの現状が長続きすることはない!
次回は続いてもう少し現状分析して見ます。
その後に「自動車産業の将来はーー!」特集でもやりますか?」