前回(1)で「良い野菜」を栽培するには「良い土」が大事です! と説明し、「良い土」を維持するには「肥料」が必要不可欠と言いましたネーーーー。
各野菜にとって土に施す「肥料」の効果は大きく、甘みが強まったり風味が豊かになったりと美味しさを左右する重要な成分です。「オーガニック野菜畑」では「有機肥料」だけでこれに対応しています。それが「オーガニック野菜」なのです。
我々70代以上の人達は、戦後自家で野菜を作り、その肥料は自家の「人糞」だったのを覚えていませんか! 畑の隅に人糞用の瓶(肥溜)が置いてあり落ちた事がありませんか?(この匂いを田舎の香水と?) 周りにウジが蠢いていた覚えはないですか? それが「オーガニック栽培」なのです、スーパーなどの販売店は勿論、化学肥料なんて物は当時ありませんでした。
野菜種の直播きや野菜苗の定植前(3〜5日から1〜2か月前)に、堆肥などの有機肥料(油かす、牛ふん、鶏ふん、魚粉、骨粉、草木灰など)を施し、しっかり土を耕してじっくり肥沃にする肥料を「元肥(もとごえ)」と言い、その後 苗の成長後或いは結実後に施す肥料を「追肥(おいごえ)」と言います。(一般的には「追肥」は即効性の「化成肥料」を使用しますがーーーー 野菜の出来栄えは、無機肥料を併用した方が良いようですがーー)
又 「土壌のph値」も各野菜にとって重要な要素です。最近の日本の雨は「酸性雨」が多いことや肥料のやり過ぎで「土壌」が酸性(ph値が7以上)になりやすいので、堆肥を施すと同時に「苦土石灰」を適宜(約100g/㎡) 土壌に混ぜph値7以下の「弱アルカリ性」にします。
( by Wikipedia ;農業広場)
野菜によって特に必要な成分など異なりますが、野菜を育てる時に必ず必要な成分が3種類あり必ず肥料には含まれているのです。それは、「葉肥(はごえ)」と呼ばれる窒素(N)、「実肥(みごえ)」と呼ばれるリン酸(P)、「根肥(ねごえ)」と呼ばれるカリ(K)があり、「肥料の三要素」といわれています。
「化学肥料(化成肥料は混合品)」は「無機肥料」を化学合成したもので、無機肥料=化学肥料と認識している人が多いようですね。植物は、主に窒素・リン酸・カリウムの3大栄養素を必要としています。3大栄養素を十分に容易に野菜へ与えようとして生まれたのが「無機肥料」なのです。
「無機肥料」とは鉱物質のものもありますが、焼いた動植物を混ぜている肥料でもあります。魚や動物のフン、枯れ葉などを原料にしているのです。硫安や過りん酸、チリ硝石、石灰、草木灰なども含まれています。無機肥料のデメリットは、定期的に肥料を追加しなければならないことです。水に溶けやすい性質をもっている分、逆に、流れていってしまう可能性があります。そのため、定期的に肥料を追加しなければ栄養が補充できません。
ただ無機肥料は化学肥料だからと植物に悪いような印象をお持ちの方もいられますが、野菜などの植物にとって無機肥料も有機肥料もまったく同じものです。
「有機肥料」は土の中の微生物などで徐々に化学変化を起こし、チッソ、リン、カリウム、カルシュウム、イオウなどがイオン化されて根から無機養分として吸収されます。
したがって有機肥料も無機肥料も同じ『無機養分』になるので、野菜などの植物にとって違いがないのです。
「無機肥料」には殆ど有機物が含まれていないため、土壌障害になる可能性が高いです。長時間「無機肥料」を使い続けると、土の環境が悪くなるでしょう。土自体がやせてきてしまうので、注意してください。 ( by Wikipedia;水耕栽培ナビ)
プロ農家は野菜が「商品」ですから、肥料には大変に気を付けているようですが、我々家庭菜園では「少量多品目の野菜」栽培ですので出来栄えは気にしません!
「オーガニック栽培」は、虫に喰われたり小さかったり歪な形だったりの野菜が殆どですが、味・風味は抜群でスーパーでは買えない新鮮・安全野菜なのです。