皆さん 自宅に「柚子」や「夏蜜柑」の木を植えてませんか? 毎年 結実したときに葉っぱ・幹・実に真っ黒い煤がついた事はないですか? 「無農薬栽培」では良くある事です。
これが「すす病」で、すす病が発生した果実は人体に影響はありません。
洗えばすす病で真っ黒になった部分は取り除くことができるため、食べても問題はありません。しつこい汚れの場合は、食器洗い洗剤を溶かした30〜40℃の温水でタワシ・ブラシを使えば簡単に除去できます。
「すす病菌」と呼ばれる糸状菌が原因です。これはカビの1っ種でカビが植物の葉に繁殖しながら寄生します。 葉だけにとどまらず、幹や枝などにも広がる恐れもあるので、被害が拡大する前に予防や対策が求められています。
今年の「柚子」の木は、7割位 「すす病菌」に侵されたようだ。
「すす病菌」はどこにでもいて、カイガラムシやアブラムシ、コナジラミといった害虫の排泄物や分泌物をエサにして増殖します。 すす病菌自体が植物に寄生して栄養を吸い取るわけではないので直接植物を枯らせることはありませんが、増殖して光合成を妨げることで生長を悪くしてしまうのです。
害虫(アブラムシ・コナジラミ等)は高温多湿の環境を好むので、日当たりがよく風通しのよい場所に植えてください。また、枝葉が混み合っているとそれでも風通しが悪くなるので、日頃から剪定をしておくと害虫の被害を防げます。
無農薬ですす病を退治するには、「ふき取る・加害された葉を摘み取る・剪定する」などの物理的な方法のほかに、牛乳・唐辛子エキス・木酢液を散布するという方法があります。
「唐辛子エキス」とは、果実酒用の焼酎・ウォッカ・消毒用のアルコール等のアルコール度数が35度以上の液体に「生唐辛子(鷹の爪・ハラペニョ等)」を2週間ほど漬け込んだ液体を300〜500倍に薄め、週1回植物に散布します。
アブラムシの繁殖期は4〜6月や9〜10月頃です。アブラムシは、なんとメスだけで産卵が可能で毎日卵を産み、10日ほどで成虫になったメスが更に毎日卵を生むという性質をもっています。この繁殖力の高さがアブラムシの特徴です。
下写真は昨年の「柚子」の木で、それ程の被害はなかったようです。
アブラムシの天敵である益虫の「テントウムシ」をそばに置くことで、テントウムシの幼虫や成虫1匹あたり10〜100匹のアブラムシを食べてくれるのです。
アブラムシの排泄物は、「アリ」やすす病菌の好物です。甘い排泄物に誘われ、アリは排泄物をもらう代わりにアブラムシを天敵から守る役割を果たしています。もしアブラムシが見つからなくても、「アリ」が発生していたら、どこかにアブラムシがいるかもしれません。アブラムシと一緒にアリも取り除きましょう。
下写真は「甘夏みかん」の木で、一部 「すす病」に侵されています。
栽培した植物の根元近くにトウガラシ、ニンニク、ニラ、ショウガ、キンレンカなどの「コンパニオンプランツ」を植え付けておくと、アブラムシが寄り付きにくくなります。
又 「黄色い粘着テープ」や「粘着シート」を近くに吊るして捕獲する方法もあります。テープがない場合は、とりあえず黄色物を近くに掲げておくだけでも効果はあります。アブラムシが黄色いものに集まってくるので、定期的に清掃・駆除しましょう。
下写真は「キンカン」の木、「アブラムシ?」が繁殖し先端の葉が縮れています。発見したら直ぐに変形した葉や縮れた葉は取り除きます。
他には、水50:食用油1〜2:洗剤1の割合で混ぜた「油石鹸水」です。液体が白濁色になるまで容器を振って混ぜあわせ、アブラムシに直接噴きかけるだけです。野菜など口に入れる植物の場合は、収穫後に水でよく洗い流してから食べましょう。
「無農薬栽培」では木酢液・唐辛子エキス・牛乳・油石鹸水などを直接噴霧して、植物のすす病対策をすることもできますが、最も効果的な方法は「剪定」です。植物の枝の間にすき間をつくり、風通しをよくしてカビが生えることを防ぐようにしましょう。
(以上 Wikipedia;HORTI by Green Snap、観葉植物ぺデイア等より抜粋)
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