シンガポールの一番の繁華街 Orchard Road にある「 Ngee Ann City 」、其処には「義安」と言う組織(マネージメント会社?)があり、友人が暫くこの組織のコンサルタントでした。
ニーアン・シティの正面エントランス。両脇に置かれた獅子もオリエンタルな外観に一役買っている。
中国語で「義安城」と表記される「Ngee Ann City(ニーアン・シティ)」が建つこの土地のオーナーは「義安公司(Ngee Ann Kongsi)」という1845年に設立された老舗企業。当初は潮州系移民が必要とする宗教的なものや葬儀などの儀式に必要なものを提供していました。ちなみに「義安」はシンガポールに多い潮州系移民の故郷である中国・広東省潮州市の一帯にかつてあった義安郡(Ngee Ann郡)に由来します。シンガポールで潮州系移民が増えるにつれ、義安公司は若い世代への教育や文化活動なども手がけるようになりました。ブキティマにあるニーアン・ポリテクニックも義安公司が設立した学校のひとつです。文化施設などにも「義安」の名を冠したものがいくつかあります。現在「Ngee Ann Kongsi」は、非営利組織であり、教育やその他の慈善プロジェクトを通じてシンガポールの社会に貢献しています。(Wikipedia; Asia X )
日本の大手ゼネコンの東南アジア地区のトップを経験、定年後 この組織の勧誘で入社した友人の話では、東京などの都会にある「地方の県人会」の様な組織で、同郷人の生活・仕事・教育・財産管理に至るまで全ての面倒(コンサルタント)を見ている会社ーー?
「中国人(漢人)」は、この様な組織を世界中の主要都市に設けているようです。中国国内は、私的不動産が持てない社会主義・共産主義体制なんです。だからか闇社会いわゆる「黒社会」「幇」などの裏の組織?が出来上がり、今でも存続しているのでしょう(私の想像ですがーーーー)!
「幇(ぱん)」とは中国で、経済的活動を中心とする互助的な組織・結社・団体。省外や海外などの異郷にあって同業・同郷・同族によって組織される。また秘密結社を指す場合もある。宋代に始まり、厳格な規約のもとに強い団結力と排他的性格をもつ。
各組織の経緯・構成員により性質が異なるが、同郷会・互助会・協同組合という穏やかなものから、下述のとおりマフィア・暴力団と同等の非合法勢力もあり、現代日本語では一律に定義できない。(Wikipedia )
その数は現在でも、少なく見積もっても150から200万人はいると思われる。内訳は中国大陸に100万から150万人、香港に20万人、台湾に10万人、その他20万人である。因みに日本の暴力団構成員は、約5万人と言われています。
「青幇」「紅幇」「上海幇」等があります。
左写真は、1900年前後の「上海」で300万人の約1/4 が「青幇」等の関係者だったとい言われていた。
右写真は「大運河」でギルドが活躍してた。
「青幇(ちんぱん)」または「清幇」略して「安清」「安慶」当初は「漕幇」。元々は中国に広がる大運河の水運業ギルド、時代が変わるに連れ一部が革命(辛亥革命)前の中国の暗黒面を代表する「秘密結社」になった。その一部は、上海を支配しアヘン・賭博・売春を主な資金源。その中でもアヘンを最大の資金源とし一時は中国全土の取引を支配した。後の文献もこれが主となってしまったため一様に暗黒面とされた。しかし、もとは相互救済、民族主義、漢民族再興、打倒清朝(満人)が最大の不変の目的である。
設立 | 清代前期 |
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設立者 | 船で米を運ぶ水夫たち |
設立場所 | 江南 |
首領 | 黄金栄 杜月笙 張嘯林 |
活動期間 | 清代前期-1950年代半ば |
活動範囲 | 運河水流、上海 |
構成民族 | 中国人 |
構成員数 (推定) |
当時75万人 |
主な活動 | 通説は麻薬売買や 賭博 売春が多く、本流は民族主義組織 |
友好組織 | 中国国民党 |
敵対組織 | 中国共産党 |
「青幇」は、既に滅亡したと言われていますがーーーーー?
「黒社会(ヘイシャーホェイ)」は、中国語圏において、種々の犯罪組織を総括して指すときの言葉、あるいは犯罪組織や地下経済およびそれらにより形成される社会を表す言葉である。「黒社会」の代表は「蛇頭」や「三合会」(中国マフィア、チャイニーズマフィア)で、現在でもかなりの組織を保ち、世界中に分布しています。
「蛇頭(スネークヘッドSnakehead)」とは、主に中国福建省を拠点とする密入国を斡旋するブローカー犯罪組織。アメリカでは2005年頃に「蛇頭の密航ビジネス(100〜120万円/一人)」は200億ドル規模に成長したと言う。2015年頃、「蛇頭」はベトナムの暴力団と組んで、ベトナムやカンボジア、ミャンマーから数万人の労働者を中国に密入国させて、広東省東莞市などの工場で働かせていると言う。
「三合会(サムハプウイ)」は、香港を拠点とする幾数かの犯罪組織を総称する呼名。地下社会や裏社会などという抽象的な意味の言葉ではなく(これらを表す現地の言葉としては黒社会が適当なものである)、実体をもつ犯罪組織のネットワークを指していう、結社という意味を表すものと解釈できる。(Wikipedia )
下写真は、香港の学生・市民の反政府デモ(黒シャツ、2019年)
下写真は、香港の政府派の集団で「三合会」会員と言われている(白シャツ、2019年)
「三合会」は、香港政府および香港警察と共存を続けてさらに中国本土とも結びつきを強めて、香港の親中派に雇われて2014年香港反政府デモや2019年逃亡犯条例改正案をめぐる抗議デモなどで暴力を振るっていると民主派から批判されている。(Wikipedia )
「中国」「中国人」の複雑さは、計り知れませんーーー!
「中国共産党」が独裁主義を高め、民衆をいくら抑えても統治できないでしょうーーー!
次回の「中国」シリーズは「ゲテモノ喰いの中国」を掲載予定です!