●ロシアの新型コロナ感染者、24時間で1万633人増
累計13万人超え (世界の感染者350万人超え)
ロシア 首相や閣僚 軍に感染広がり深刻な事態に
ロシアでは、新型コロナウイルスに感染した人が4月に入って急激に増えてこれまでに12万人を超え、感染対策を担う首相や閣僚、さらに軍の内部でも感染が広がるなど深刻な事態になっています。
プーチン、声を荒げて地方の代表たちに喝!「コロナ対策、時間を無駄にしたらそれは犯罪的な職務怠慢だ」(感染の広がるコロナ対策会議にて)
ロシア政府は3日、同国で過去24時間に確認された新型コロナウイルス感染者はこれまでで最多の1万633人で、累計で13万4687人になったと発表した。ロシアで感染が確認された人は日ごとに数千人の規模で増えており、今や1日当たりの新規感染者数が欧州で最も多い国となっている。
ロシアの新型コロナウイルス流行の中心地となっている首都モスクワでは、恵まれた天気にもかかわらず、当局は住民に外出しないよう呼び掛けている。(5/4 8:54 JIJI.com)
左写真は「人っこ一人居ないクレムリン周辺」(NHK NEWS WEB)、左写真は「防護服を着て、モスクワ郊外にある新型コロナウイルス感染者のための病院内を歩くロシアのプーチン大統領」(3月24日、ロイター、ip.reuter.com)
4月30日には、感染対策を担うミシュスチン首相が感染して入院したのをはじめ、閣僚や政府高官、さらにロシア軍の内部でも感染が広がる事態となっています。
国営テレビも、感染者の急増でモスクワ市内の病院の集中治療室のベッドに空きがない状況を詳しく伝え、医療態勢もひっ迫しているとみられます。
感染者が急増した背景として、ロシア政府がすべての国際線の運航を停止した3月下旬までにイタリアなどから多くの人が帰国したことや、これまでに390万人以上を対象にウイルス検査を行うなど検査態勢を強化したことがあるとみられます。
ロシア政府は、3月下旬から全国一斉の休業措置をとり、モスクワでは徒歩での買い物などを除いて外出する際には当局が発行する電子通行証の携帯を義務づけ、違反者には罰金を科すなどの対策を進めています。
しかし、感染拡大に歯止めがかからないことから、プーチン大統領は先月28日、国民に対して「個人の無制限な自由が人々の命を脅かしかねない」と警告し、休業措置を少なくとも今月11日まで延長するなど対策を徹底させる方針を示しています。(5/2 NHK NEWSWEB)
左写真は「ロシア大統領府のペスコフ報道官は3月31日、プーチン大統領は定期的に検査を受けており、問題ないと語った。大統領は病院視察の際、防護服は身に着けておらず、プロツェンコ氏と握手を交わした。後日 彼は陽性であったと判明した」(bloomberg.co.jp)、右写真は「ロシアは12日、新型コロナウイルス感染者数が増加している事態を受け、拡大抑制のため、4月19日に祝われるロシア正教会の復活祭の礼拝を規制すると発表した。写真は道路を消毒する車両。モスクワで撮影」。Moscow News Agency提供(ロイター)
●インドネシア 東南アジア最多 コロナ感染者5923人
インドネシア政府は17日夕、新型コロナウイルスの感染者数が前日に比べ407人増え、5923人になったと発表した。これまで東南アジアで最多だったフィリピンの5878人(同日夕時点)を抜いた。死者数は520人となり、同様に東南アジアで最も多い。政府は感染者数が6月~7月に最大で10万6千人に達すると予測している。
政府は警察や軍を警戒にあたらせ、外出・移動制限を市民に順守させている。だが、新型コロナの新規感染者は連日、100~300人に上り、減っていない。ドゥテルテ大統領はテレビ演説で「我々はみな感染リスクにさらされており、戦いは続いている。(外出・移動制限に)我慢してほしい」と述べ、国民に協力を求めた。
感染者数 確認済み 9,485人、回復者数 1,315人、死亡者数 623人(5/4現在)
厳格な外出・移動制限のもと、多くの企業が操業を休止したり、大幅に縮小しており、経済界などからは制限の解除を求める声が出ていた。収入源を断たれ、困窮している人も多い。だが、感染者の増加が続き、医療体制も逼迫しつつあることから、感染防止を優先する考えだ。(nikkei.com)
右写真は「フィリピンのドゥテルテ大統領/Jeoffrey Maitem/Getty Images、右写真は「フィリピン政府は厳格な外出・移動制限の延長を決めた(4月21日、マニラ)=ロイター
フィリピンのドゥテルテ大統領は4日までに、新型コロナウイルスの予防策として打ち出している自宅待機などの措置を破った場合、警官らが射殺も辞さない事態が有り得ると国民に警告した。(5/4 CNN TV)