ヨーロッパでよく行った国がドイツです。毎年11月末か12月初めにフランクフルト中央駅近くのメッセ会場で開催される「EURO MOLD」の見学が主目的で他に観光もしました。モールド(MOLD)とは型(モデルや成型型etc)のことで、製造業の基本であり手段であり且つ私共の業界の専門分野です。
だから 1998年から自社をM&Aする2002年まで毎年訪問していました。最初はビジネス仲間と国内観光(Rudesheim、Berlin、Munchen等)は鉄道・飛行機を利用しました。だが確か 2000年は米国(Toroi在住)の友人も加わり4人で、温泉で有名な「BADEN BADEN」でゆっくり温泉・サウナを楽しむ企画で空港からレンタカーを借りてドイツ国内を回りました。
レンタカーはマニュアル車が少なく殆どがギアー車で、さすが 「アウトバーン」(制限速度無制限の無料高速道路)で有名な自動車王国ドイツです。ドイツですから高排気量のBMWを選びました。空港を出るとすぐに片側4車線の「アウトバーン」で、ハンドルを握るToroi在住の友人は左側を指差した。何と!エンジ色のBMWリムジン?を若い女性が運転し、隣車線をあっと言う間に過ぎ去りました。我々の速度が130k/h位だったから彼女はユウに200k/hは出してたでしょう!
最初にHeidelbergに寄る予定で、アウトバーンから直ぐに一般道路に出た。一般道路は100k/h、都市部は標識はなく大体の50k/h、住宅街では30k/hもあるようだ。Heidelbergでは、ケーブルカーに乗りHeidelberg城などを散策しました。
Heidelbergから南へ約120kに目的地「Baden Baden」があるのですが、大変苦労しました。国道のトンネル(Michaelstunnel)を抜けると目的地だと思っていたが「Baden Baden」ではない!Uターンして戻るが同じことだった。そこで尋ねてみると、トンネルの中が二方向に別れていて違う方向へ行ったことが分かった。標識を見落としたのだ。
ヨーロッパ屈指の由緒ある温泉保有地「Baden Baden」は、紀元80年頃にローマ人が造られた。バーデン(baden)とは「入浴」と言うドイツ語で、スイスとオーストリアに同名の「Baden」の温泉街と区別する為に「Baden Baden」にしたようだ。
此処で三泊したのですが全てが日本とは異なり、良い体験をした。「カラカラ浴場」では水着着用で男女一緒の大風呂(プール)で温度が異なる浴場が色々あった。此処の二階には温度の違うサウナがあり、出入り口の外に水着をかけるフックがあり、男女一緒の全裸サウナだった。若い女性も何人か居て目の置き場所に困った。サウナから出て温水プールに向かう時に私は呼び止められ「Japanese! This push the Water!」と壁の押しボタンを示された。押すと真上の天井からバケツ一杯の冷水が落ちてきたーーー。
「フリードリヒス浴場」は水着・タオルは不要で全裸になり案内人の指示通りにシャワーを浴びた後、異なる温度設定の熱蒸気浴室や水浴などを案内番号順に回る。各場所で何分間か明記されてる。途中で係員がデッキブラシのようなタワシで全身を痛くなるほど洗ってくれた。又 途中の大浴場は男女混浴でした。入浴後は大広間の休憩室のベットで全裸で毛布に包まり30分ほど横になり全行程が終了した。
ホテル内にも数人しか入れない温泉浴槽があったが、男女混浴で彼女らは全くの平気でした。その後フランクフルトに戻り「EURO MOLD」を二日間に渡り見学しました。
この時のドイツ滞在が一番長く、思い出の多い8泊9日の出張でした。
(終わり)