「師走」とは、元々は旧暦(太陰暦)の12月の事を意味していましたが、現在の新暦(太陽暦)でも12月の事を表す言葉として使われています。又 師走(しわす)※しはすとも読みます。その理由は、諸説ありましてーーーー(以下 Wikipedia;じろーパパの見聞録)
説① 師(僧侶)が走る。
僧侶とはお坊さんの事で、年末は各家庭に呼ばれてお経を唱えるという習慣が日本には古くからありました。毎日忙しく走りまわっているお坊さんの姿から、師走という言葉が出来たという説。「師匠の僧が、お経をあげるために、東西を馳せる月」と解釈する「師馳す」が語源になっています。
説② 御師(おし・おんし)が1年で1番忙しい時期。
御師とは特定の寺社に所属して、その寺社への参詣者の参拝・宿泊のお世話をする人の事で、この時期が最も忙しい事から師走のなったという説。他にも師は「教師」の事で、年末で先生も忙しくなる時期だからという説もあります。
説③ 当て字説。
12月の事をしわすと呼んでいたらしく、当て字で師走になったという説。これに関しては曖昧な感じがしますが、これも1つの説になっています。
説④ 1年が終わる事。
今年最後の仕事が終わる、1年が終わる事を師走という説。年が果てる→としはつ→しはす これも意味は何となく分かりますね。
師走の別名・異称
師走には、別名や異称で表されるさまざまな呼び名があります。そのいくつかを紹介しておきましょう。 (以下 Wikipedia: Beyond より抜粋)
晩冬(ばんとう)
陰暦では、10月から12月が「冬」になります。このため、12月である「師走」が、冬の最後の月になるため「晩冬」とも呼ばれます。
春待月(はるまちづき)
一年で最後の冬となる師走の次は、春の暦である睦月となります。このため、春を待つ月という意味合いから「春待月」とも呼ばれました。
苦寒(くかん)
陰暦の師走は立春の直前となり、もっとも寒さが厳しい時期です。寒さに苦しむという意味を持つ「苦寒」とも呼ばれました。
三冬月(みふゆづき)
陰暦10月から続く、3番目の冬の月ということから「三冬月」とも呼ばれたようです。
歳極月(としはすづき)
一年の最期、歳の終わりを指して「歳極月」とも呼ばれたようです。同じく、一年の終わりを指して「暮歳(ぼさい)」とも呼ばれました。
そのほかの別名・異称
- 黄冬(おうとう)
- 弟月(おとづき)
- 親子月(おやこづき)
- 限月(かぎりのつき)
- 建丑月(けんちゅうげつ)
- 極月(ごくづき)
- 暮来月(くれこづき)
- 氷月(ひょうげつ)
師走のまとめ
陰暦でも陽暦でも、一年の最後の日は「大晦日(おおみそか)」「大晦(おおつごもり)」といいます。晦日(みそか)が、毎月の末日を指すため、年の最後の末日に「大」を付けて大晦日になったというわけです。
一方の「晦(つごもり)」とは、月が隠れる「月隠(つきごもり)」が変化したものであり、こちらも毎月末日となる新月を意味します。陰暦では新月から満月、満月から新月までを1か月としたため、毎月末日には新月で月が見えなかった、隠れたように感じたということでしょう。こうした部分にも陰暦が月や自然に密着した暦であるとわかりますね。
日本の歴史・文化はやはり素晴らしいですねーー大事にしましょう!