8月30日(月)日本は太平洋側の高気圧に覆われ、全国的な晩夏?の快晴のようです。
東京都 新型コロナ 14人死亡 3081人感染確認 重症者は296人
東京都内では29日、新たに3081人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、7日連続で前の週の同じ曜日を下回りました。29日時点の重症の患者は296人で、過去最多だった28日から1人減りました。
また、都は、感染が確認された14人の死亡が発表されましたが、このうち半数の7人は40代と50代でした。
(上記グラフは、8/25 出典:厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料 mhlw.go.jp)
感染者総数 1,459,430人、死亡者数 15,971人、
PCR検査数 21,543,430.(8/30 現在)
東京の感染者、ようやく減少へ?そうは言えない特殊事情
急増を続けてきた東京都内での新型コロナウイルスの感染者数が、今週に入って減少傾向を見せている。週明けからの6日間はすべて前週の同じ曜日を下回り、1週間平均の新規感染者数も約2カ月ぶりに前週を下回った。だが、お盆明け以降は繁華街での人出が増加しているとの調査結果もあり、再び感染拡大に転じる懸念がある。(asahi.com、グラフは www3.nhk.or.jp)
月曜日からの6日間の新規感染者数をみると、減少傾向は明らかだ。特に水曜日の25日以降、前週からの減少幅は大きくなっている。1週間平均の新規感染者数の前週比も、25日には95%まで減少。6月19日以来、約2カ月ぶりに増加を表す100%を下回った。
だが、このまま感染者数が減少傾向に転じるかは、「不透明」と都庁関係者は口をそろえる。理由として都の担当者はある「特殊事情」を挙げる。
東京都は29日、新型コロナウイルスの感染者を新たに3081人確認したと発表した。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用とする都基準の重症者数は296人で、過去最多だった前日より1人減ったものの依然高い水準が続いている。死者は40代~100歳以上の14人だった。 都によると、29日の新規感染者を年代別にみると、20代の817人が最多で、30代の595人、40代の531人、10代の367人、50代の340人が続いた。65歳以上の高齢者は150人だった。直近1週間の1日あたりの平均は784人となり、前週の80%だった。(8/29 18:07 朝日デジタル)
現状は半分人災、ロックダウンを 岩田健太郎医師の警鐘
国内の新型コロナウイルス感染症は現在、「感染爆発」「医療崩壊」と専門家たちが警告してきたような状況が広がっています。なぜこんな事態になり、今から何ができるのか――。昨年2月、集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込んで、対策の不備を指摘した感染症内科医の岩田健太郎・神戸大学教授に聞きました。
自宅療養は「必要悪」
――後に一部修正しましたが、政府は8月初め、重症者以外は「自宅療養」を原則とする方針を打ち出し、現在も重症化リスクの高い患者に入院を重点化しています。現在の感染状況と合わせ、どのようにみていますか。
「『自宅療養』は、そうしたくてするわけではなく、やむを得ず行う『必要悪』です。災害医療では対応能力を超える数の被災者が出た場合、少しでも多くの命を救うために、優先順位を付けて治療します。人間が勝手に地震や洪水と区別しているだけで、新型コロナで起きている現象は災害そのものです」
――第5波などと表現しますが、病床が埋まっても患者が次々に出る様子は通常の波ではなく、水位が上がり続ける津波を思い起こさせます。
「私もよく水にたとえます。1滴、2滴の水が顔にかかってもどうということはありません。これが大雨になれば外に出ない方がいいし、台風や津波になれば多くの犠牲者が出てしまうことがある。『コロナはただの風邪だ』という人がいますが、患者さんが少ないうちは確かに『ほとんど、ただの風邪』です。しかし、1千人、1万人と患者が増えるにつれて、被害が大きくなり収拾がつかなくなります」
「だからコロナで一番大事なのは、感染者を増やさないことなのです。今の東京のように増えてしまうと、何をやってもなかなか通用しなくなってしまいます」
「幸い、感染症は津波と違って、人間の手である程度広がりを管理することが可能です。いくつかの国は実際にやっていますし、日本もそうすべきだったのですが、残念ながら五輪なんかにうつつを抜かしているうちにチャンスを逃し、東京や沖縄で感染爆発を起こしてしまいました」(グラフは「国内感染者数の推移」 www3.nhk.or.jp)
国民の危機感を高めずに、五輪へ突っ走った政府。岩田さんは、現在の事態は「半分は人災」と断じます。インタビューでは「もうロックダウンしかない」という真意、日本の感染症医療の問題点についても語り、警鐘を鳴らします。(8/23 朝日アピタル asahi.com)
コロナ「第5波、すでに」デルタ株の強力な感染力、容易な克服困難~荒川創一・神戸大大学院客員教授
新型コロナウイルス感染急拡大が深刻な兵庫県は28日、まん延防止等重点措置の適用を政府に要請した。7月末を期限に神戸市など10市町の飲食店に出している午後8時30分までの時短営業要請は8月1日から、姫路市など15市町に拡大して22日まで延長する。
また県は同日、有識者や医療、行政関係者でつくる「新型コロナウイルス感染症対策協議会」を「対策協議会」と合同開催した。終了後、座長の荒川創一・神戸大大学院客員教授が取材に応じ「第5波はすでに立ち上がっている」と述べた。(右写真は「荒川創一・神戸大大学院客員教授、www3.nhk.or.jp)
荒川座長は第5波について「第4波との違いは、既存株から感染力が大変強い『デルタ株』と呼ばれる変異ウイルスに取って替わり、コロナウイルスの性質が変わったこと。容易に克服できないのではないか」と懸念する。 さらに27日の兵庫県での感染者(260人)のうち30代以下が6割を占めたことなどから、「感染者が高齢者から中年層以下にシフトしている。若者のワクチン接種が必須に。若い世代はワクチンへの認識を深めてほしい」と指摘した。 そして「猛暑の中、思わずマスクを外してしまう油断などの行動が感染を拡大させている。こうした行動を改め、感染対策の基本順守、『まん延防止等重点措置』を組み合わることが重要」などと述べた。(7/29 ラジトピ news.yahoo.co.jp)
「ウイルスは毒をまく忍者」本庶佑氏が提言
日本の現状について、本庶氏は「医療崩壊を防げるかどうか」の局面とし、「これが起こると人命とともに社会経済に不可逆的損害の恐れがある」と警告した。「医療崩壊が起こると医療従事者が命の危険にさらされる。これを避けることがウイルス感染を短期終息させ、経済を早期に回復させる」としている。(写真は「本庶佑氏」jocr.jp)
ウイルスとの戦いを、「目に見えない忍者との戦い」に例え、「忍者は弱毒をまくことで無症状から発熱、肺炎など、人によってさまざまな症状を引き起こし、1~2パーセントを死に至らしめる」とし、打つべき策として、「忍者を見つけることはできないが、毒をもらった人を発見し、毒が人に移らないようにすること」「適切な治療で死亡を防ぐこと」を挙げた。
他人に毒が移らないようにするためには、「PCR検査数を増加させて誰が毒をもらったのかを知り、週末に限らず、平日も外出自粛を徹底する」こととし、「満員電車は一番危険」と警告した。(右は、320kamikatagiri .cocoblog -nifty.com)
「適切な治療」については、軽症者の隔離と重症者の治療を可能にする入院ベットの管理を実現し、「新しい治療法の開発と、外国で成功した治療法の実地応用」を挙げている。
最後に「経済的損失を恐れて対策を先延ばしにし、結果としてウイルスの蔓延を招いて社会経済に取り返しのつかない損害が及ぶことは避けなければならない」と呼びかけている。(以上 4/9 asahi.com)