「オーガニック野菜栽培」をテーマにブログを作っていますが、新春の今月に「農薬」「化学肥料」を取り上げ記載しました。そこでそれらが関連する弊害?「公害」を今回 調べてみました。
「公害」(こうがい、英語:Pollution、Environmental disaster)とは、経済合理性の追求を目的とした社会・経済活動によって、環境が破壊されることにより生じる社会的災害である。(wikipedia )
新しく会社や工場を建て、物を作り、作った物を運んでお店に届け、売れ残った物を処分する――。こうした活動によって、私たち人間の健康や生活環境、動植物の生態系や自然環境などに大きな被がいをもたらす現象のことを「公害」といいます。おもな公害には、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、地盤沈下、悪臭などがあげられますが、交通渋滞や近所のそう音、ゴミのポイ捨てなども、より広い意味で公害の一種ととらえる場合もあります。(Wikipedia ; yahoo kids )
日本人が絶対に忘れてはいけない「四大公害病」です。(Wikipedia;日本の公害問題)
日本の高度経済成長期には、重化学工業化のために産業公害が拡大し、「四大公害事件(水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく)」が発生した。四大公害の発生地域、原因企業、原因物質、症状、裁判と判決等について比較する。
水俣病 | 新潟水俣病 (第二水俣病) |
イタイイタイ病 | 四日市ぜんそく | |
発生地域 | 熊本県水俣市 不知火海沿岸 | 新潟県 阿賀野川流域 | 富山県 神通川流域 | 三重県 四日市市 |
原因企業と工場 | 新日本窒素肥料 (現チッソ株式会社, JNC株式会社) 水俣工場、アセトアルデヒド工場 |
昭和電工 (現新潟昭和) 鹿瀬工場 |
三井金属鉱業 神岡鉱山亜鉛精錬所 |
石原産業、中部電力、昭和四日市石油、三菱油化、三菱化成工業、三菱モンサント化成 |
原因物質 | メチル水銀化合物 (水質汚濁) |
カドミウム (水質汚濁) |
硫黄酸化物 (大気汚染) |
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症状 | 手足のふるえ、感覚障害、聴力障害、神経障害、運動失調、視野狭窄、平衡機能障害、言語障害 | 骨軟化症、腎機能障害 | 気管支炎、気管支ぜんそく、咽喉頭炎など呼吸器疾患、肺気腫 | |
発生 | 1953年頃に発生 1956年に公式に確認 |
1965年 | 1910年頃 | 1959年頃 |
裁判提訴 | 1969年 | 1967年 | 1968年 | 1967年 |
争点 | 被告の責任 (因果関係は被告企業が認めた) |
因果関係と被告の故意または過失責任 | 因果関係の立証 | 共同不法行為の成立、故意または過失責任、因果関係 |
判決1) | 1973年3月 患者側全面勝訴 被告の注意義務違反による過失責任 |
1971年9月 患者側全面勝訴 原因物質と汚染径路の情況証拠から因果関係認定 人の生命身体の安全確保に対する企業の注意義務違反による過失責任 |
1972年7月 患者側全面勝訴 疫学的立証法で相当因果関係が存することを認定 |
1972年8月 患者側全面勝訴 被告6社の共同不法行為を認めた 立地上の過失と注意義務違反による過失責任 |
参考サイト | 新潟県 | 昭和48年版環境白書 | 四日市市 |
- 1) 詳細は昭和48年版環境白書第2章第1節の四大公害裁判の教訓を参照。
「四大公害病」を受け、1967年8月3日に「公害対策基本法」が公布・施行されました(現在は「環境基本法」に統合され、廃止された)。この法律では、「大気汚染」「水質汚濁」「土壌汚染」「騒音」「振動」「地盤沈下」「悪臭」の7つを公害とし、守るべき環境基準や排出規制についても決まりました。
巨大企業に立ち向かい被害者に寄り添ったのは国ではなく、苦しむ患者を助けようと立ち上がった弁護士や学者、医師などの支援者だった。彼らは企業の責任と不法行為を明らかにして補償を求める裁判を被害者と共に闘った。公害病裁判で初勝訴したのは新潟水俣病患者で1971年9月。四日市ぜんそく患者は72年7月、イタイイタイ病患者は翌8月、水俣病患者は73年3月に勝訴。どの裁判でも、一部の患者が勝ち取った勝訴判決をもとに企業と交渉し、被害者全体の補償に反映させた。(Wikipedia;nippon.com)
日本の現在の繁栄は、彼らが犠牲になって成り立ったと考えて良いでしょうーーー!