「東京オリンピック」云々(2)の前に、前回 のプログで「インフルエンザ」に要注意!って書きましたよね! その件を今回取り上げたいのです!
皆さん 今は「コロナ」全盛だが「インフルエンザ」は、知っていますね!
「インフルエンザ」で、2018年に日本で3,000人以上が死んでるんですよ!
「インフルエンザ(流行性感冒)」とは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型、D型の4種類に分けられます。主にヒトに流行を起こすのは、A型とB型のウイルスです。A型はヒト以外にも、ブタ、ウマなどの哺乳類やカモ、ニワトリなどの鳥類に感染します。一方、B型とC型は主にヒトへのみ、D型は家畜へのみ感染します。A型インフルエンザウイルスの大きさは80~120nm(1nmは1mmの100万分の1)で、ウイルス表面からタンパク質がスパイクのように突き出ています。(下右図参照 Google;influ.help)
A型インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真(左写真)
図中のスケールは100nm(1/10,000mm)の長さを示す。加地正郎編:インフルエンザとかぜ症候群2版. p19, 南山堂, 東京, 2003.
インフルエンザ死亡数(日本)
2020 年3月20日(東邦大学看護学部社会疫学研究室)
2月中旬に「米国で(新型ではない)インフルエンザの猛威が続いていて、今シーズンの感染者は全米で少なくとも2600万人、死者は少なくとも1万4000人」というニュースを耳にしました。(Google;lab.toho-u.ac.jp)
「インフルエンザ」の症状
「インフルエンザ」では、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状を伴います。
合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。(右図は asahi.com)
もし、インフルエンザ(流行性感冒)が疑われる症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。
「インフルエンザ」と「かぜ」の違い
「インフルエンザ(流行性感冒)」と「かぜ(普通感冒)」はどう違うのでしょう。一般的に「かぜ」はさまざまなウイルスなどによって起こる病気です。その症状はのどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳などが中心で、強い全身症状はあまりみられません。発熱もインフルエンザほど高熱とならず、重症化することはあまりありません。(右図は、3dental-plaza.com)
一方、「インフルエンザ」は「インフルエンザウイルス」に感染することで起こる病気です。症状として、普通のかぜのようなのどの痛み、鼻汁、咳などの症状もみられますが、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛・筋肉痛、全身のだるさ(倦怠感)などが比較的急速に同時に現れる特徴があります。また、小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
世界的な大流行(パンデミック)
20世紀に世界的な大流行(パンデミック)を起こした「新型インフルエンザ」は、大正7~8(1918~1919)年の「スペインインフルエンザ」[原因ウイルスはA(H1N1)亜型]、昭和32~33(1957~1958)年の「アジアインフルエンザ」[原因ウイルスはA(H2N2)亜型]、昭和43~44(1968~1969)年の「香港インフルエンザ」[原因ウイルスはA(H3N2)亜型]の3つです。このうち「スペインインフルエンザ」による死亡者数は全世界で2,000~4,000万人と言われ、日本でも約40万人の犠牲者が出たと推定されています。
今世紀に入ってからは、平成21~22(2009~2010)年に「新型インフルエンザ」[原因ウイルスはA(H1N1)pdm2009亜型、「pdm」はパンデミック]が発生。死者は、世界で約2万人、日本で532人。
これらのインフルエンザは、パンデミックの結果、多くの国民が免疫を持つようになりました。又 「インフルエンザ専用ワクチン」の開発によって、現在では「季節性インフルエンザ」として流行し、特別に取り扱われることはありません。(以上 Google;shionogi.co.jp 少しアレンジ)
次回は、その「インフルエンザ」が今冬(今季)激減した!を掲載します。