皆さん 知ってましたか?私は初めて知りましたーーーー。「酸性雨」の主原因が「大気汚染」ですから国が接している大陸は大変ですよ!さすがにこんな条約がありましたネ!島国「日本」はどうなっているんでしょうーーー!
「長距離越境大気汚染条約」とは、国連欧州経済委員会(Economic Commission for Europe; ECE)による、歴史上初の越境大気汚染に関する国際条約。
環境大臣会合に採択された枠組み条約であり、ヨーロッパ諸国を中心に、米国、カナダなど49カ国(当時のEC含む)が加盟(日本は加盟していない)。1979年締結、1983年発効。加盟国に対して、酸性雨等の越境大気汚染の防止対策を義務づけるとともに、酸性雨等の被害影響の状況の監視・評価、原因物質の排出削減対策、国際協力の実施、モニタリングの実施、情報交換の推進などを定めた。(wikipedia ; EICネット)
「日本」では、偏西風に乗った中国大陸や朝鮮半島からの越境大気汚染について研究されてきた。近年は、さらに大陸を越えた長距離輸送や、極地や山岳地等の人間活動の少ない場所での人工物質等の痕跡なども報告されてきている。
運ばれる汚染物質(PM2.5 )には、酸性雨の原因物質になる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、また残留性有機汚染物質(POPs)や重金属などがあり、土壌粒子(黄砂など)に付着して遠隔地の環境に影響を及ぼす。
これから記載するのは、国際環境経済研究所(IEEI )井上直己準教授「中国の環境・エネルギー事情」論文から抜粋した「最近の中国の大気汚染」状況です。
経済成長の速度が緩やかになる中、中国政府による強力な環境規制と執行、過剰生産設備の淘汰やサービス産業への転換を含む産業構造調整などの諸要素によって、汚染は着実に減少に向かっているということができるでしょう。ただし、下図のとおり日中を比較すれば、現在の中国の汚染濃度は引き続き高いレベルにあると言わざるを得ず、気象条件次第では今でも重度の汚染状況が発生しています。濃度が下がるにつれ劇的な効果のある対策も限られていくので、日本と同水準の環境になるまでは未だ険しい道のりも予想されます。
一方、日本での最大の関心事項は、中国で発生するPM2.5を始めとした大気汚染物質による、日本への越境汚染でしょう。特に2013年以降、中国での深刻なスモッグが報道される際には、越境汚染について多くの懸念が生じました。それでは、中国で汚染状況が大幅な改善を見せている現在、日本への越境汚染はどのような状況なのでしょうか。
図2)九州大学SPRINTARSが示す予測シミュレーション
確かに、西日本で観測されるPM2.5濃度は比較的高い傾向にあります。図3に示されるとおり、PM2.5 濃度の年平均値は、首都圏のほか、九州を含む西日本で15㎍/m3を超える地域が比較的多く見られます。この分布状況は大陸からの越境汚染の事実を示唆していると言えるでしょう。
(図3)PM2.5濃度の年平均値(2016年度)
他方で、日本で計測されるPM2.5の濃度は、継続的に改善傾向がみられています。以下の図4にみられるように、日本の測定局全体のPM2.5濃度の年平均値は、2015年(平成27年)に初めて長期基準である年平均15㎍/m3を下回り、それ以降も減少傾向を示しています。
(図4)PM2.5濃度の年平均値の推移
「PM2.5」は、大気中に浮遊している直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子です。PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質のことです。(出典;政府広報オンライン)
PMの大きさ(人髪や海岸細砂)との比較(概念図)
皆さん 夜桜の宴席で「桜吹雪だーー!」って言えますかーーーー?