「ユダヤ商人」と言っても、ユダヤ人はイスラエル以外に世界中に分散(デイスアポラ)していますから、実感としてつかみにくいですが、 古代から世界の5大商人のひとつを占めています。「華僑、印僑、ペルシャ、ユダヤ、フェニキア(シリア・レバノン(レバシリ))」(Wikipedia;mypage.mag2.com)
こんなジョークがあります。
あるユダヤ人商人が、臨終の床にあって言った。
「愛する我が妻は居るか。」
「ええ、ここに居るわ。」
「愛する息子は居るのか。」
「ここに居るよ、父さん。」
「・・・娘は。」
「ここに居るわ。お父さん。
その瞬間、老いた商人はがばりと起きあがって叫んだ。
「なんだって!?それじゃ一体誰が店番をやってるんだ!」
世界のジョークを見れば、どこの国民はどのようなイメージを持たれているかよくわかります。ユダヤ人と言えば、強欲な商売人というのが世界的なイメージのようです。では、それだけビジネスに強いユダヤ人であれば、どういった企業があるのでしょうか。ちょっと調べてみました。
強いと言われる金融業界は、証券会社のゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、メリルリンチ、銀行のシティ・バンク、チェース・マンハッタン、クレディ・スイス、J・P・モルガン、ロスチャイルド銀行、保険のプルデンシャル、GDPキャピタル、ロイズ保険などがあります。(写真は「NYC 、ロックフェラーセンタービル」co-smart.net)
マスコミ業界は、ニューヨークタイム、ワシントンポスト、CBSテレビ、NBCテレビ、ロイター、ウォール・ストリート・ジャーナルなどがあります。その他、石油のエクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、食品のネスレ、電機のフィリップス、情報通信のIBM、航空機のボーイングなど多国籍企業を含め、巨大企業が名を連ねます。ダイヤモンドの有名ブランドで、世界のラフ・カット・ダイヤモンドの35%を支配する「デ・ビアス」もユダヤ系です。このように考えると、ユダヤ人は世界経済に非常に大きな影響力を持っていることがわかります。( Google;opccorp.com)
ユダヤの格言・教え(タルムード学)
ユダヤ人は「タルムード」を学ぶことによって、迫害を乗り越えて、世界中で富を築いてきました。ユダヤ人の5000年の知恵から生まれた格言は、人間観、社会観、ビジネス観を見つめ直す機会を与えてくれます。(右写真は「NYCに住む正統派のユダヤ人」ameblo.jp )
● タルムードとは
「タルムード」とは、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた6部構成、63編から成る文書群です。
タルムードは、ユダヤ教の主要教派のほとんどが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活、信仰の基となっているといわれています。なお、その膨大な文書の中には民族的排他性と独善的選民思想が含まれた問題箇所もあります。(右写真は「コーシャとは?」sustainablebrands.jp)(以上 Google;capm-network.com)
「コーシャ(フード)」とは、イスラム教徒のハラールフードのように、ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のこと。ユダヤ教の聖典には食べてもよい食品、食べてはいけない食品が記されており、敬虔なユダヤ教徒は、3000年前の昔からその規律を厳格に守って生活しています。(Google;kosherjapan,co,jp)
ユダヤ人正統派の服装
男性の服装
ユダヤ教超正統派の方々の服装は、慎み深くあることが基本。男性の格好は黒い帽子、黒いコート、黒いズボンと、その統一感に圧倒されます。現代社会に抗うように、彼らの服装は中世から変わっていないそうです。私たちから見ると各々の違いはよくわかりませんが、彼らからすると帽子の種類や、帽子の傾け方、もみあげの長さや、服の着こなしで、どのラビ(先生のような存在)についているか、どこの宗派なのかわかるようです。
女性の服装
女性に関しては、詰まった襟にロングスカートが基本。「髪は男性を魅了するもの」と考えられているため、既婚女性は髪をすべて剃ったり、スカーフで覆ったり、カツラをつけたりするそうです。(Google; courrier.jp)
「ユダヤ商人」秘伝の格言「タルムード」
長い間、門外不出とされていたユダヤ商人に伝わる秘伝「タルムード」。この秘伝の格言が、近年かなりの数、世に出てきました。以来二十余年、人生の岐路や商売の考え方の基本として、根強い人気を維持しているこの「タルムード」を紹介し、わかりやすく解説致します。
○人の賢さ・愚かさのタルムード
「出会った全ての人から学べる者が、この世の中で一番賢い」
人を卑下したり、他人を認めようとしない人は、出会う人々から何も学び取る事は出来ず、成長しません。しかし、例えどんなに揶揄される人物であっても、必ずや幾つかの長所を持っています。出会った人全てから、その長所を見出し、学び、自分の長所へと置き換えていける者こそが、この世の中で一番賢い人だとタルムードは教えます。「まずは人を認めろ。長所を探り出せ。良くも悪しくもその人の長所を自分の武器に成るように身に着けろ」と言うようなものです。(右上の写真2枚は「タルムード原本」Google; ja.wikipedia.org)
「愚かな者は自分の知っている事を話す。
賢いものは自分が何を話しているのかを知っている」
まるで音楽プレイヤーの様に、一方的に話す人がいます。相手が何の感想を言おうと関心がありません。一方的に知っている限りの事を喋り、ストレスを解消します。しかしいくら喋っても、聞き手からは賢い人とは思われません。
本当に賢い人は、自分の口から出る言葉が、相手の頭にどの様に響き、何を影響するかを考えながら話します。相手の表情を見ながら、返される言葉を聴きながら、自分の話が相手に与える影響を把握しています。
要するに自分が話をする事によって、何が変化し、どういう影響を与えるのかを見ながら話しているのです。賢い者は相手の思考をコントロールしていると言う事です。
(以上 Google; aoiro-odawara.com)
「タルムード」は、次回に続きます。