2月16日(水) 快晴(0〜7℃)午後より処により曇り時々晴れ予報です
先日「欧米人は海苔を食べない!」のブログを掲載しました。今回は、その「海苔」所謂「海藻」について調べてみました。
「海藻(Seaweed 海の雑草)」とは、藻類のうち容易に肉眼で判別できる海産種群の総称。
藻類には海産のものと淡水産のものがあり、このうち海藻は海産種群を指す。ただし、いわゆる微細藻類は含めず、肉眼的な大きさのものを指すことが多い。(右写真は、Google; foodjapan.info)
藻類(algae)とは、酸素発生型光合成を行う生物のうち、主に地上に生息するコケ植物、シダ植物、種子植物を除いたものの総称である。すなわち、真正細菌であるシアノバクテリアから、真核生物で単細胞生物であるもの及び多細胞生物である海藻類など、進化的に全く異なるグループを含む。
これとは別にアマモのように海産植物ではあるが陸上植物と同様に根・茎・葉を有し、花を咲かせる種子植物もある。これらには「海草」の字が当てられ、海藻とは区別される。海水域に生息する種子植物はアマモ類などの非常に限られた種類だけであり、その生息環境も沿岸部での限定的なものである。多くの海草が砂泥底に生育するのも海藻とは大きく異なる。
海藻は系統学的には異質な複数の分類群から成り立つ。これを反映して形態をはじめ生物学的な性質には大きな多様性が見られる。
海藻の生態 潮間帯から深さ数10mの海底にまで生息する。一般に、緑藻が浅いところに、紅藻が最も深いところまで生息すると言われる。1mを超えるような大型種は褐藻類に見られる。また、熱帯の海では大型の海藻は少なく、寒い地方に大型の海藻が多い。ほとんどの種が海底に根のような構造で固着しているが、ある時期が来ると根元から離れて海面を漂う種も存在する。そのようなものが固まって流れているのを流れ藻と呼んでいる。また、大部分は岩の上に張り付くように根を張っているので、海藻は圧倒的に岩礁海岸に多い。(右写真は、Google; shimalife.net)
温帯では一般に海藻の活動が盛んなのは春から初夏で、それ以降は不活発になってしまう。これは肥料分が制限要因となっており、冬季に微生物の活動等で蓄積された肥料分が使い尽くされるまでが活動のピークとなるからと言われる。(右写真は、Google; photolibrary.jp、以上 Wikipedia)
海藻の種類
海藻は、全部で「緑藻類」「褐藻類」「紅藻類」の3種類に分かれています。
3種類の違いは、海藻が生息する深さによって、日光を浴びる量が異なる点です。
種類ごとの特徴や代表的な海藻を見ていきましょう。
・「緑藻類」は、3種類の中でもっとも浅い位置に生息する海藻です。
緑藻類の海藻は、葉緑体を多く含んでおり、光合成に必要な「クロロフィルa」と「クロロフィルb」を持っています。3種類の中では、もっとも陸上にある植物に近い構造です。
(代表的な海藻) アオノリ、アオサ、カサノリ など
・「褐藻類」は、クロロフィルのほかに、「フコキサンチン」と呼ばれる色素が多く含まれていることで、赤褐色となっています。また、「ひじき」などのように、黒っぽい色をした海藻が多いことも特徴です。褐藻類の中には、10メートルを超えるような長さの海藻もあります。
(代表的な海藻) 昆布、わかめ、ひじき、もずく など
・「紅藻類」は、3種類の海藻の中でもっとも深い場所に生息します。クロロフィルのほかに、「フィコエリスリン」や「フィコシアニン」が含まれており、それぞれ赤と青の色合いを持った成分です。そのため、緑・赤・青の3色が交じりあうことで、紅色となっています。
(代表的な海藻) テングサ、アサクサノリ、フノリ、オゴノリ
海藻にはミネラルや食物繊維が豊富に含まれている
海藻には、多くの栄養成分が含まれていることが特徴です。 特にミネラルが豊富であり、その中でも、鉄やカルシウム、ヨウ素などを多く含んでいます。ほかにも、食物繊維が豊富に含まれていることも特徴です。
海藻が健康増進にもたらす効果
生活習慣病を予防できる可能性があるという研究結果も… 海藻には、生活習慣病の予防効果があると言われています。
たとえば、海藻に多く含まれている成分のひとつである食物繊維は、血糖値の上昇を抑える効果があることが特徴です。実際に、福井県立大学の村上茂教授は、海藻のひとつである「アカモク」に、肥満や糖尿病を抑制する作用があることを、マウスを用いた研究で明らかにしています。
人間に対する効果はまだ研究で明らかになっていませんが、ポジティブな効果が期待できると言えるのではないでしょうか。(右上写真は、Google; kihokuniya.com)
海藻は、暑い夏の日でもスルスルと食べられる点も特徴的であり、季節や人を選びません。そのため、幅広い人の生活習慣病予防に最適だと言えます。
内臓脂肪を減少させる 海藻に含まれている「フコキサンチン」には、内臓脂肪を減少させる効果があると言われています。フコキサンチンは、珍しい成分であるため、海藻はフコキサンチンを摂取できる貴重な食材です。(右写真は、Google; takaraya-inc.com)
北海道大学大学院水産科学研究院教授の宮下和夫氏らによる研究では、海藻が肥満対策に効果があるという研究結果が出ています。
これらは動物研究のため、まだ人間の体に対する効果が明らかになっている訳ではありません。しかし、多くの研究者がフコキサンチンの内臓脂肪減少効果について研究を進めており、今後、効果が立証されることも期待できるでしょう。
免疫力アップ 海藻に含まれる「フコイダン」には、免疫力を高める効果があるとされています。
フコイダンは、メカブや昆布、もくずなどに代表される「ネバネバ成分」に多く含まれていることが特徴的です。
フコイダンには、マクロファージやNK細胞などの免疫細胞を活性化させる役割があります。そのため、ウイルスなどの侵入を防ぎ風邪を予防する効果や、花粉などのアレルギーを軽減させる効果も期待できます。(右写真は、Google; tabeawase.sakura.ne.jp)
フコイダンを定期的に食事に入れることで、長期的な健康の保持増進につながると言えるでしょう。
美容やダイエットに効果がある 海藻の嬉しい影響として、美容やダイエット効果もあります。
海藻に含まれる「フコイダン」には、抗酸化作用があります。そのため、肌の老化を防ぐメリットがあるのです。また、海藻には、「アルギン酸」という成分も多く含まれています。アルギン酸は肌を保湿する効果があるので、潤いのある肌を保つ効果が期待できます。(右写真は、Google; ebisen.com)
さらに、海藻は全体的に低カロリーなので、通常の量を食べるのであれば太ることはありません。脂肪の吸収を抑える効果もあるとされているため、ダイエットにも最適です。
(以上 Google; 井上海藻店 kaisou-tuhan.com、より抜粋)